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型とは
「型」とは、変数を宣言するときに名前の前についたり、関数の返り値や引数についたりする「int」や「double」のことです。
int main()
{
double hoge = 0.0;
return 0;
}
これによって、この変数や返り値は何の数値を表しているのかという情報パソコンに伝えることができます。
例えば 「int」であれば「これは整数」という情報を伝えることができますし、「double」であれば「これは実数」という情報を伝えることができます。
型一覧
C++には「int」や「double」以外にも、様々な型が存在します。
全部は紹介しきれないので、よく使うものを一覧にまとめてみました。
個人の主観ですが、使用頻度の高い順に並べてみました。
型の名前 | 種類 | 扱える値の範囲 |
int | 整数 | $-2,147,483,648$ ~ $2,147,483,647$ |
double | 実数 | $1.7\times10^{308}$ ~ $1.7\times10^{-308}$ ※ただし、有効桁数は15桁 |
bool | 真偽値 | $true$ もしくは $false$ |
char | 文字 | $-128$~$127$ ※文字も数値で扱うため、数値が入る(例えば 65 は A ) |
float | 実数 | $3.4\times10^{38}$ ~ $3.4\times10^{-38}$ ※ただし、有効桁数は7桁 |
long long | 整数 | $-9,223,372,036,854,775,808$ ~ $9,223,372,036,854,775,807$ |
一般的には、この表の通りなのですが、扱える値の範囲に関しては、実行環境(例えばOSなど)の違いによって異なる場合があるので注意してください。
他の型について、より詳しく知りたい方は、Microsoftの公式ページを参考にしてください。
具体的なコード
具体的なコードを書いてみます。
// 整数
int i = 1;
std::cout << i << std::endl;
// 実数
double d = 1.0;
std::cout << d << std::endl;
// 真偽値
bool b = true;
std::cout << b << std::endl;
// 文字
char c = 65;
std::cout << c << std::endl;
実行した結果は、以下のようになります。
1
1
1
A
ここで注目してほしいのは、「char c = 65;」と書いたのに、「65」ではなく「A」が表示されたということです。
パソコンは char型 という情報から「これは文字なんだな」と理解して「A」を表示したわけです。
大雑把に説明すると、これこそが型の役割ということです。
結論
「型」とは、パソコンに対して、「整数だよ~」や「実数だよ~」というのを伝えるためのものです。
基本的に、「int」「double」「bool」「char」が使えたら問題ないと思います。
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